今、ご家族がどのような生活を営まれているのか？これから先の10年後、20年後、ライフスタイルがどのように変化していく可能性があるのかをご家族と話し合いながら、営みの変化を受け容れることができる空間づくりを試みました。
ライフスタイルは日々変化していきます。特にコロナ禍以降は働き方が変わり、オフィスに出社せず、家で仕事をすることも働き方の選択肢のひとつとなりました。現在では、家の中で気持のONとOFFを容易に切り替えることが求められているとも言えます。そこで、家という限られた空間の中でON＝緊張とOFF＝緩和のバランスをとるため、あえて使用する素材や色の数を少なくし余白を多めにつくりました。家具や備品を少なくレイアウトすればON＝緊張感がある空間、家具や備品を雑多にレイアウトすればOFF＝リラックスできる空間、そのどちらにも対応できる空間です。単にOFF＝リラックスできる空間が求められていた前時代とは異なる、これからの暮らし方に対応した新しい住（＋仕事）空間ができたのではないかと考えています。

施工・現場監理：株式会社GLORY ARCHITECT WORKS 富里元康・藤井翔平